
SNS運用代行の見積もりは、月5万円から100万円超まで幅があります。この記事では、価格帯ごとに何が含まれるのか、見積書のどこを見れば妥当性を判断できるのかを整理します。相場の数字だけでなく、自社の予算をどう決めるかまで具体的に書きます。
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SNS運用代行の費用相場は3つの価格帯に分かれる
SNS運用代行の料金は、一般に月額5万円〜50万円がボリュームゾーンと言われています。ただし同じ「月20万円」でも、投稿を作るだけの契約と、撮影・分析・広告まで含む契約では中身がまったく違います。
金額の差を生んでいるのは、主に次の4つです。
- 月あたりの投稿本数(フィード・リール・ショート動画の比率)
- 撮影やロケの有無(カメラマン・編集者が動くかどうか)
- 戦略設計とレポートの深さ(数値の報告だけか、改善提案まで行うか)
- 広告運用や指名獲得など、SNS外の施策を含むか
逆に言えば、この4つを自社で言語化できていれば、複数社の見積もりを同じ物差しで比べられます。相場を知ることより、条件をそろえて比べることのほうが重要です。
料金別のサービス内容を比較する
価格帯ごとの一般的な内容を表にまとめます。会社によって区切り方は異なりますが、見積もりを読む際の目安になります。
| 項目 | 月5〜15万円 | 月15〜40万円 | 月40万円〜 |
|---|---|---|---|
| 主な役割 | 投稿の代行 | 運用の代行 | 成果設計まで伴走 |
| 投稿本数の目安 | 月8〜12本 | 月12〜20本 | 月20本以上+複数媒体 |
| 戦略設計 | 簡易なテーマ設定 | ペルソナ・投稿設計あり | 商材分析・導線設計まで |
| 撮影 | 素材支給が前提 | 月1回程度の撮影 | 定期撮影・出演者手配 |
| レポート | 数値の共有のみ | 月次レポート+定例会 | 週次の改善サイクル |
| 広告運用 | 基本は別費用 | オプション対応 | 広告費+手数料で一体運用 |
月5〜15万円の契約は、社内に素材と方針がある会社に向いています。写真やテキストを自社で用意できるなら、投稿作業と分析だけを外に出す形が効率的です。
月15〜40万円は、撮影を含めて任せたい事業者の中心帯です。美容クリニックや飲食店のように、店舗の雰囲気や施術前後の見せ方が集客を左右する業種では、この帯に入ることが多くなります。媒体ごとの設計はInstagram運用代行のサービス内容やTikTok運用代行のサービス内容も併せて確認すると比較しやすくなります。
月40万円以上は、複数媒体の同時運用や、予約・問い合わせまでの導線改善を含むケースです。広告費を別枠で持つ前提の設計になります。
広告運用を依頼する場合、見積書の「広告費」と「運用手数料」は分けて確認します。手数料は広告費の20%前後が一つの目安と言われています。総額だけを見ると、実際に配信に使われる金額を読み違えることがあります。

見積もりの内訳から単価を読み解く
総額が同じでも、内訳を見ると割高・割安が分かります。確認したい項目は次のとおりです。
初期費用
アカウント設計、プロフィール作成、競合調査などが含まれます。10万〜30万円程度を設定する会社が多く、月額に含める会社もあります。初期費用が無料でも、その分が月額に乗っているだけということもあります。
投稿1本あたりの単価
月額を投稿本数で割ると、1本あたりの単価が出ます。静止画で5,000〜1万円、編集を伴う動画で1万〜3万円が一つの目安です。本数が多いだけの見積もりは、単価が低い代わりに企画の質が落ちている場合があります。
撮影費と出演者費
1回の撮影で複数本を撮る「まとめ撮り」が一般的です。ロケ地の移動、出演者の手配、字幕の言語対応などは追加費用になりやすい項目です。
レポートと定例会
定例会の頻度は、月1回か週1回かで工数が大きく変わります。回数を減らせば費用は下がりますが、改善の速度も落ちます。
見積書で「含む/別途」が分かれる5項目
価格帯が同じでも、見積書に書かれていない作業が後から実費で乗ることがあります。金額の大小より、どこまでが月額に入っているかを先に確かめてください。見積書を手元に置いて、上から順に照合できるようにまとめました。
| 確認する項目 | 見積書にありがちな書かれ方 | 曖昧なときに聞く質問 |
|---|---|---|
| 撮影の費用 | 「撮影 月1回」とだけあり、交通費・スタジオ代・機材費の扱いが書かれていない | 「撮影1回に、移動と機材の費用は含まれますか。遠方のときの追加はいくらですか」 |
| 素材の二次利用 | 「投稿用データ納品」とあるが、広告やチラシへ転用してよいかが書かれていない | 「納品された写真と動画を、広告や自社サイト、紙の販促物に使ってよいですか」 |
| レポート | 「月次レポート」の一行だけ | 「レポートには何の数字が載りますか。打ち合わせは月に何回で、誰が出ますか」 |
| 広告費の扱い | 「広告運用」が項目にあるが、広告費そのものか手数料かが読み取れない | 「この金額は運用手数料ですか。広告費は別に預ける形ですか」 |
| 納品の形式 | 「データ納品」とあるが、元素材か書き出し済みかが不明 | 「編集前の素材と、編集用のプロジェクトファイルはもらえますか」 |
撮影の交通費は、月額に含まれないことが多い項目です。毎月の撮影が前提の契約では、ここが積み上がると想定より高くつきます。見積書に書かれていない場合は、契約前に金額を出してもらってください。
契約が始まったあとの話になりますが、解約するときに確認することもあわせて見ておくと、アカウントの所有権や素材の引き渡しを最初の契約書に書き込めます。
自社の予算を決める4ステップ
- 目的を1つに絞る
認知拡大、予約獲得、採用のどれを主目的にするかを決めます。複数を同時に狙うと、投稿設計も費用も膨らみます。 - 1件あたりの獲得許容額を出す
客単価とリピート回数から、顧客1人にいくらまでかけられるかを計算します。客単価3万円・年2回来店なら、獲得単価1万円でも回収できる計算になります。 - 目標件数から月額の上限を決める
月10件の新規獲得が目標で許容額が1万円なら、月10万円が一つの基準です。ここに撮影や広告の分を加味します。 - 3〜6か月の合計で考える
SNSはアカウントの評価が育つまで時間がかかります。単月で判断せず、半年分の総額で予算を組むほうが現実的です。
実際にどの程度の期間でどう変化したかは、運用代行の実績・事例一覧で業種ごとの動きを見ると想像しやすくなります。

契約前に確認したい6項目
- 担当者の体制(ディレクター・編集者が何名つくか)
- アカウントの所有権とデータの引き継ぎ条件
- 最低契約期間と中途解約時の扱い
- 投稿本数の未消化分を翌月に繰り越せるか
- 修正回数の上限と、上限を超えた場合の費用
- 成果指標の定義(フォロワー数か、保存数か、問い合わせ数か)
特に成果指標の定義は、後からのすれ違いが起きやすい部分です。フォロワー数を目標にした契約で、実際に欲しかったのが予約数だった、という例は少なくありません。契約書に指標と測定方法を明記しておくと安心です。
安さで選ぶと、素材提供や確認作業の負担が自社に戻ってきます。社内で出せる工数と、外注で買う工数を分けて考えると、適正な価格帯が見えてきます。
外注と内製化、どちらが安く済むか
月20万円の外注を1年続けると240万円です。一方、社内で担当者を1名置く場合、人件費に加えて撮影機材や編集ソフト、教育の時間がかかります。片方だけが常に安いということはありません。
判断の目安は、投稿を続ける体力が社内にあるかどうかです。撮影できる人と、企画を考える人が社内にいるなら、設計とレビューだけを外に出す形で費用を抑えられます。逆に、担当者が兼務で時間を取れない場合は、外注のほうが結果的に安くつくことがあります。
当社は6期目で26億円の事業規模となり、累計750社の支援を行ってきました。運用代行に加えて、社内で回せる状態をつくる内製化支援「SODATSU」も提供しています。どの形が合うかは、体制と予算によって変わります。
価格帯ごとの提供範囲をまとめたサービス資料のダウンロードをご用意しています。個別の見積もりや体制のご相談は、お問い合わせフォームから受け付けています(受付時間:平日10:00〜19:00)。
