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整体院・接骨院のSNS集客|予約につなげる投稿の作り方

整体院・接骨院のSNS集客|予約につなげる投稿の作り方

結論から書きます。整体院・接骨院のSNS投稿は、条件がそろうと「広告」として扱われます。そのため、施術の効果や施術方法を語らずに予約へつなげる設計が出発点になります。症状が良くなる話ではなく、来院前の不安をなくす情報で予約を取る、という組み立てです。

前提を2つ置きます。1つ目は、国家資格の有無で適用される法律が変わる点。2つ目は、本記事が2026年10月時点で確認できる公開情報に基づく点です。運用の判断は所管の保健所によって差が出ることがあります。

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まず確認:接骨院と整体院では、かかる規制が違う

同じ「院」でも、根拠法が異なります。ここを混ぜたまま投稿を作ると、線引きがぶれます。

区分 資格 広告の根拠法 考え方
接骨院・整骨院 柔道整復師(国家資格) 柔道整復師法 第24条 広告してよい事項が条文と告示で限定列挙されている
鍼灸院・マッサージ院 はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師 あはき法 第7条 同様に限定列挙。技能・施術方法・経歴は広告不可
整体院・リラクゼーション 国家資格なし 上記2法の直接の対象外 景品表示法などは適用。医業類似行為の表現に注意

柔道整復師法第24条で広告できるのは、柔道整復師である旨と氏名・住所、施術所の名称と電話番号・所在、施術日または施術時間、そして厚生労働大臣が指定する事項です。指定事項には、ほねつぎ(又は接骨)、開設の届出をした旨、医療保険療養費支給申請ができる旨、予約に基づく施術、休日・夜間の施術、出張施術、駐車設備があります。

さらに同条第2項で、氏名や施術所名を広告するときも、技能・施術方法・経歴にわたってはならないと定められています。「〇〇式矯正」「〇〇大学病院で研修」が使えないのはこのためです。

見落としやすい点

2025年2月18日付で、厚生労働省から「あはき・柔整広告ガイドライン」が発出されました。広告に当たるかどうかは、①誘引性(来院を誘う意図)②特定性(施術者・施術所が分かる)③認知性(不特定多数が見られる状態)の3つをすべて満たすかで判断すると整理されています。SNSの書き込みも、3要件を満たせば広告として扱われます。一方で施術所のウェブサイトは、原則として広告とはみなさない整理が維持されています。つまり自院サイトには書けても、公開アカウントの投稿には書けない内容があるということです。

書ける表現・書けない表現の判断表

公開状態のInstagram・TikTok投稿を「広告に当たる」前提で見たときの目安です。柔道整復師が運営する接骨院を例にしています。最終的な可否は条文とガイドライン、所管保健所の指導で確認してください。

投稿内の表現例 目安 根拠・言い換え方
柔道整復師 〇〇太郎/〇〇接骨院/電話番号・所在地 書ける 第24条第1項第1号・第2号に当たる事項
施術日・受付時間、予約に基づく施術、夜間・休日の受付、駐車場あり 書ける 第3号および告示の指定事項
健康保険の療養費支給申請ができる旨 条件付き 骨折・脱臼の患部施術は医師の同意が必要な旨を明示する場合に限られる
腰痛・肩こりが楽になります/〇〇式骨盤矯正 書けない 施術方法・効果に関する表示。来院後の説明に回す
施術歴20年/〇〇協会認定/学会発表 書けない 第2項の技能・経歴に当たる
地域No.1/県内で一番選ばれている 書けない 他との比較を示す表示に当たる
施術前後のビフォーアフター写真 避ける 施術の効果を示す表示になりやすい
謝礼つきの口コミ投稿、広告と分からない紹介記事 避ける 広告であることを隠す表示。景品表示法の問題にもなり得る

医科・歯科は医療広告ガイドラインの体系で、限定解除の要件を満たせば書ける範囲が広がります。治療院はその仕組みがなく、限定列挙そのものが天井になる点が大きな違いです。歯科の考え方と比べたい場合は、歯科医院のSNS集客と導線の作り方も参考になります。

施術ベッドが並ぶ清潔な院内の様子
写真:Max Vakhtbovych/Pexels

効果を語らずに予約を取る、投稿企画7案

効能を出せないなら何を出すか。答えは「来院前の不安」と「初めての人が分からないこと」です。どれも院内で撮れる内容に絞りました。

企画 中身 避ける言い回し
初回の流れ60秒 受付→問診票→施術→会計→次回予約までを順に映す 施術場面に効果の説明をかぶせる
持ち物と服装 保険証、着替えの有無、貸出ウェアの実物 症状別の案内に寄せる
院内ツアー 更衣室、ベッド間の仕切り、ベビーカー置き場、駐車場 設備の性能を効果と結びつける
施術者の自己紹介 資格名と氏名、担当する曜日、話し方が分かる尺 経歴、受賞、技術の自慢
最寄り駅からの道順 改札を出てから入口までを無編集に近い形で —
受付時間と混みやすい時間帯 曜日別の目安、当日予約の可否 —
よくある質問 所要時間、予約変更の連絡方法、お子さま同伴の可否 「〇〇なら当院へ」と症状で誘導する
セルフケア動画を出すときの線引き

ストレッチ紹介は人気企画ですが、特定の症状名と結果を結びつけると、効果に関する表示に近づきます。「この動きで腰痛が取れる」ではなく「デスクワークの合間にやっている動き」と、主語を院から生活者側へ移すと書きやすくなります。判断に迷う原稿は、投稿前に所管の保健所へ照会するか、公開を見送る運用が現実的です。

保険施術と自費メニューで導線を分ける

同じアカウントで混ぜると、来院後に「保険が使えると思っていた」というずれが起きます。分けるべきは投稿ではなく受け皿です。

柔道整復師の施術で療養費の支給申請ができるのは、骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷に対する施術です。骨折・脱臼の患部への施術は、応急手当を除き医師の同意が必要とされています。日常的な疲れや慢性的な肩こりは対象外です。

  • 保険の対象になり得るケガの相談は、電話またはLINEで受けて、来院時に確認する流れにする
  • 自費メニューは、料金・所要時間・回数の目安をウェブサイト側のページに置く
  • SNS側は「料金はプロフィールのリンク先に記載」と案内し、投稿内で効果を語らない
  • 予約フォームの入力項目に「ケガの相談/自費メニュー」の選択肢を分けて置く
  • 受付スタッフの一次対応の台本を、2つの入口それぞれに用意する

この分け方をしておくと、初回の説明時間が短くなり、キャンセルの理由も追いやすくなります。

プロフィールからLINE予約までの組み立て

投稿を見た人が予約に着くまでに、迷う場所は3つあります。プロフィール、リンク先、予約直前の質問です。順に埋めます。

  1. プロフィールを事実だけで埋める
    施術所名、所在地の最寄り駅、電話番号、施術日と受付時間、予約制である旨、駐車設備。効果や強みの文言は入れません。
  2. リンク先を1本に絞る
    自院サイトの予約ページかLINEのどちらかを主導線にします。複数並べるほど離脱が増えます。
  3. LINEの最初の自動応答を設計する
    受付時間、予約変更の方法、保険の相談と自費メニューの振り分けを、最初のメッセージで提示します。
  4. ハイライトを4つに固定する
    「初めての方へ」「アクセス」「受付時間」「よくある質問」。更新頻度が低くても成立する構成です。
  5. 予約後の1通を用意する
    持ち物、到着時間、キャンセル連絡の期限。無断キャンセルの削減につながります。

個別トークのような公開範囲が限定されたやり取りは、認知性の要件を満たしにくいと整理されています。ただし自動応答の文面は多数に配信されるため、公開投稿と同じ基準で文言を点検する運用をおすすめします。

三脚にスマートフォンを固定して撮影する様子
写真:Ron Lach/Pexels

院長とスタッフの出演分担と、撮影の段取り

続かない院の多くは、院長が1人で撮って編集しています。役割を割って、撮影を診療の合間に組み込みます。

役割 担当の目安 やること
出演(説明役) 院長 自己紹介、初回の流れ、よくある質問への回答
出演(案内役) 受付・アシスタント 院内ツアー、持ち物紹介、道順
撮影・投稿 手の空く時間帯の担当者1名 週1回まとめ撮り、台本に沿って撮る
文言の確認 院長+外部の確認者 公開前に効果・経歴・比較の3点を点検
  • 出演の同意は、退職後の取り扱いまで含めて書面で取る
  • 患者が映り込まない時間帯(開院前・休憩中)に撮影枠を固定する
  • 施術シーンを撮る場合は、効果を語るナレーションを入れない
  • 撮影済み素材と公開済み投稿の一覧を、院内の共有フォルダで管理する
  • 担当交代時の引き継ぎ項目を決めておくと、アカウント運用の取りこぼしを防げます

Googleビジネスプロフィールとの併用

治療院は「地名+接骨院」で探される比率が高く、SNS単独より併用のほうが予約に届きやすくなります。役割を分けて考えます。

媒体 主な役割 載せる情報
Googleビジネスプロフィール 今すぐ探している人の受け皿 受付時間、所在地、電話、予約リンク、院内写真
Instagram 院の雰囲気と人の確認 初回の流れ、院内、施術者の自己紹介
TikTok 地域内での認知の入口 道順、よくある質問、受付の様子

Googleビジネスプロフィールの説明文や投稿機能も、公開されていて来院を誘う意図があれば広告の3要件に当たり得ます。効果をうたう文言は置かず、口コミへの返信でも症状や結果に踏み込まない対応にとどめます。謝礼と引き換えの口コミ依頼は行わない方針を、院内ルールとして明文化しておくと判断が揃います。

月次で見る指標と、仮定に基づく試算

フォロワー数は予約と直結しません。見る数字は4つで足ります。

  • プロフィールのアクセス数(投稿を見た人が院に興味を持った数)
  • リンクのクリック数、またはLINEの友だち追加数
  • 新規予約のうち「SNSを見た」と答えた件数(予約時に1問だけ聞く)
  • SNS経由の初回来院者の、次回予約率

以下は仮定に基づく試算です。実績ではありません。自院の数字を入れて、どこが詰まっているかを探すための枠として使ってください。

項目 仮の数値 置いた仮定
月の投稿数 12本 週3本、まとめ撮りで対応
プロフィールアクセス 300 投稿1本あたり25
リンククリック/友だち追加 30 アクセスの10%
SNS経由の新規予約 6件 追加者の20%が予約
次回予約につながった数 4件 初回来院の約7割

クリックが少なければプロフィールの情報不足、クリックはあるのに予約が出なければ料金や受付時間の記載不足を疑います。保存や再生数の伸ばし方は、Instagram投稿で保存を増やす作り方で整理しています。

迷ったときの確認先と、外部に相談できる範囲

表現の可否は、最終的に法令・ガイドラインの本文と、所管の保健所の判断によります。グレーな原稿を公開前に照会する窓口を、院として決めておくことが先決です。

この章の要点

規制の確認は保健所と専門家へ。運用側で決めるのは、企画の型・撮影の段取り・指標の見方の3つです。この分担を先に決めると、公開前の差し戻しが減ります。

株式会社友竹ホールディングスは、Instagram・TikTokの運用代行と、院内で撮影・投稿を回すための内製化支援(SODATSU)を行っています。これまでにクリニック・店舗・飲食などを含む累計750社のご支援をしてきました。撮影体制の組み方や、投稿の型づくりから相談いただけます。

媒体別の支援内容はInstagram運用代行のページとTikTok運用代行のページに、支援範囲の全体はサービス一覧にまとめています。自院の体制でどこまで内製できるかを相談したい場合は、お問い合わせフォームからご連絡ください。受付は平日10:00〜19:00です。

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